連載 精神看護専門看護師って何する人ぞ?・2
「教育」のやりがいに目覚める
桐山 啓一郎
1,2
1朝日大学保健医療学部看護学科精神看護学講座
2元・羽島市民病院
pp.535-538
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200415
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専門看護師を目指した経緯
私は2002年、高校卒業後看護師を目指し、岐阜県立看護大学に入学しました。大学での実習で、長期入院の統合失調症患者の看護に関心を持ちました。2006年、看護師として就職してからは、主に精神看護の現場で勤務していました。長期入院患者と接するたび、「病気になったというだけで二度と退院できなくなることは理不尽だ」と思いつつ、具体的には何も動くことができない自分自身がくやしく、人を説得できるだけの根拠と知識を持ちたいと、学生時代からの念願であった大学院に進学することにしました。
私が進学を決意した当時、地元岐阜には精神看護専門看護師はいませんでしたし、自分がそうなるとも思っていませんでした。学会などで話を聞いても、雲の上の存在でしかありませんでした。進学を決めた時、母校の大学には精神看護学の教授がいなかったので、大学時代の恩師から横浜市立大学大学院を紹介いただきました。そこで、住まいを岐阜から横浜に移して進学することにしました。2010年のことでした。
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