レポート
石川県の七尾松原病院で、“ピアサポート事業”に協力中の当事者に話を聞きました
長井 麻希江
1
,
木谷 昌平
2
1敦賀市立看護大学
2医療法人松原会地域医療部・地域支援部・技術部
pp.368-373
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200381
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日本で作業所や地域活動支援センターを当事者が運営するといった形が見られ始めたのは1970年頃。その後諸外国の取り組みを参考に厚生労働省が制度化し、障害者自立支援法では「ピアカウンセリング」が明記されました。現在は、入院中の長期入院者の元へピアが訪問するといった「ピアサポート」が、障害者総合支援法に基づく地域生活支援事業のメニューの1つとして加わっています。
皆さんの病院ではピアサポート事業は行われていますか?
2009年の実態調査では、ピアサポーターを病院へ訪問させている事業所は全国に42と報告されています*1。以来8年が経ちますが、まだピアサポーターを活用できていない病院のほうが多いようです。
石川県の七尾松原病院は、民間病院でありながら現在病棟を削減し、地域移行を進めています。そしてその動きを側方的に支援しているのが、地域で暮らす当事者、ピアサポーターたちだそうです。そこで今回、ピアサポート事業に参加している当事者である飯井司さんに、活動の経緯と今感じていることをうかがってみることにしました。
これからピアサポート事業に挑戦しようと思っている皆さんにとって、飯井さんの経験談が参考になれば幸いです。
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