連載 失恋の話を聞きまくる男たち。桃山商事・16
“尊厳の回復”をかけた戦いの記録—彼女はなぜ慰謝料の請求に踏み切ったのか?
清田 隆之
1
1桃山商事
pp.82-85
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200325
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積極的にアプローチをしてきたはずの男性が、セックスした途端に態度が変わり、しまいには音信不通になってしまう……。「ヤリ逃げ」なんて嫌な言葉もあるように、悲しいかな恋愛ではしばしばこういったことが起こります。しかし、そこから最終的に弁護士を通じての示談交渉にまで発展するケースはそうそうないでしょう。
今回ご紹介する亜希子さん(仮名・37歳)は、マッチングサイトで出会った男性との関係に苦しみ、心療内科に通うほど体調を崩しかけたものの、弁護士を頼り、最終的に45万円の示談金を勝ち取りました。ひとつの恋愛がこのような結末を迎えた背景には、一体何があったのか。まずは、事のあらましを時系列で簡単に振り返ってみたいと思います。
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