特集 自殺発生→これが対応心得だ
扉
中村 創
1
,
三上 剛人
2
1医療法人資生会千歳病院
2吉田学園医療歯科専門学校救急救命学科
pp.3
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200305
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自殺が生じた後の対応や当事者のケア、再発防止対策のことを、自殺予防学では自殺の三次予防という*1。河西によれば、この三次予防には、①事故現場における対応、②ご遺族への対応とケア、③当事者となった職員への対応とケア、④当該の自殺事故の振り返りと、過去の自殺事故を含めた自殺事故分析、⑤再発防止対策があるという。
不幸にして自殺が起きてしまった後に遺されたすべての関係者への影響を最小限度にするためには、こころのケアを行うことが必要*2だが、事故直後の混乱と処理が押し寄せるなか、当事者となった職員への対応とケアまで行き着かないのが現状ではないだろうか。
本特集は、不幸にして病院内で自殺事故が起こってしまった際、遺された人々、スタッフに対して円滑にケアが実施されることを目的とした。管理職にあたる方は、実践の参考にしていただきたい。
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