特集 新診療報酬と今後の対応
改定によって何が生じたか、病院経営はどうなるか
老健施設をもつ病院の立場から—医療法人社団延山会苫小牧澄川病院
岩本 光存欣
1
Mistuaki IWAMOTO
1
1医療法人社団延山会苫小牧澄川病院
pp.706-708
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900157
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老健施設療養費2ケタ台のアップは率直に評価
老人保健施設をもつ病院の立場から,今回の診療報酬改定の影響について述べよ,とのことであるが,結論から先に言うならば,1か月や2か月の収益面の動きだけからは,とても今回の改定の“影響”について云々することは出来ない,というのが私の現在の判断である.
私共の老健施設「苫小牧健樹園」は58床(うち8床はショートステイ)であるから,単なる数字の上から言えば,施設療養費,短期入所ケア加算,デイケア施設療養費等を値上げしていただいたので,その分だけ確実に収入が増加するはずである.実際に4月,5月の収入を前年同月と比較すると,いずれも130万円強の増加になっている.
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