連載 東日本大震災以来、メンタルヘルス支援を続けています
「心の架け橋いわて」の活動報告・1【新連載】
現地の「今」と、自分自身が参加したきっかけについて
中田 信枝
1
1東京都立松沢病院
pp.56-60
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200024
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被災地は今……
東日本大震災、あの3.11から3年9か月が経過した。私たち「心の架け橋いわて(通称:こころがけ)」のメンバーは、週末になると岩手県の沿岸部にある大槌町にメンタルヘルス支援のために通っている。
最近の大槌町は、幹線道路を早朝からダンプカーが往来し、町中が土埃で煙幕を張っているようだ。町のいたるところに、まるでピラミッドのてっぺんを潰したかのような土の塊が点在している。復興計画を進めるためには、町全体のかさ上げが必要であり、そのための盛土の準備だと聞いた。
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