連載 中動態の世界・5
「仕方なく同意する」が説明しにくい理由
國分 功一郎
1
1高崎経済大学
pp.74-83
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101374
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怖い人にカツアゲされてお金を差し出す。
したくない便所掃除をさせられる。
それは受動的な経験でもあるが、能動的な行為でもある。
確かに同意はしているが、自発的にしているわけではない。
そんな「仕方なく同意する」ことに満ちている私たちの平凡な日常は能動/受動という枠組みではなぜ語りにくいのか─
アレントとフーコーという二人の哲学の巨人の思考から探ります。
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