特集 地域につなげる「退院サマリー」を提案します
ケアの継続性と看護師への期待
高田 久美
1
1西伯病院・地域連携室
pp.30-34
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101362
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精神科医療には、急性期医療や外来機能の充実と共に、地域生活を支えるという役割が求められ、訪問看護や訪問診療との連携、地域支援事業者との協働が必要とされています。
私は現在「地域連携室」という、病棟から一歩外に出た部署で退院支援に携わっていますが、病棟看護師から、「日々の業務に追われて……」という言葉をよく耳にするようになりました。“早さ”が求められる医療現場の延長線上では、「やるべきこと」や「やれること」が課題として残り、気がかりなまま地域生活に患者を送り出さざるを得ないことがあります。病棟環境のなかでのケアの“限界”や“不全感”を感じている看護師のモヤモヤとした気持ちが伝わってくるようです。「患者のために何とかしたい」と日々奮闘している病棟看護師が、在宅医療にも大きな力を発揮するにはどうしたらよいでしょうか。
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