特集 災害への備え、どうする—BCPの考え方と作り方
訪問看護においてなぜBCP策定が大切なのか/〈コラム〉在宅ケアを継続するためにBCPを作ろう/〈コラム〉災害時、訪問看護師に期待すること
石田 千絵
1
,
久保 祐子
2
,
大桃 丈知
3
1日本赤十字看護大学地域看護学
2公益社団法人日本看護協会看護開発部
3平成立石病院
pp.606-614
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201499
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訪問看護師は、平時の看護において、次の訪問までの間の利用者さんやご家族の「もしも」のことをいつも考え、予測し、対応しています。皆さん、健康の維持や暮らしに関する「もしも」から、命に直結する医療ケアに関わる「もしも」のことも、よく考えて対応されていると思います。また、災害時の看護活動では、災害時支援の重要な方策となる「アウトリーチ」を常日頃実践していますので、訪問看護師は最も災害時対応に強い技術を持ち、平時に活用していると思います。
このように災害時にも強い平時の思考と技術を持つ訪問看護師ですが、あらためて災害対策に注目すべき3つの理由がありますので、その理由と、取るべき対策としての自助・互助、および訪問看護事業所のBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)について考えていきましょう。
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