書評
「正常を救え─精神医学を混乱させるDSM-5への警告」
今村 弥生
1
1松沢病院
pp.68-69
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101322
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笑いと同時に心に刺さる糾弾の連続
2013年に改訂されたアメリカ精神医学会のDSM。精神疾患の分類と診断のマニュアルとして広く流布し、日本でも診断の“バイブル”の如く扱われている。
本書はその矛盾や問題点、不適切な診断に基づく薬物療法と、製薬会社のマーケティングの非倫理性を批判しているのだが、著者のアラン・フランセス氏の前版DSM-4の作成委員長という経歴に、まず驚かされる。
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