特集1 使える!理論とモデル
クラブハウスモデルでうつ病者のセルフヘルプグループを運営
長谷川 雅美
1
1金沢大学医薬保健研究域精神看護学
pp.12-18
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101173
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行き場のない当事者をどう支えるか
現在日本では、うつ病や双極性障害、パニック障害や強迫性障害など、うつ病辺縁領域の診断を受けて治療中の人が増加しています。しかも、これらの病気は長引く(遷延化)傾向にあります。
このような人々の大半が日常生活を送る場は病院内ではなく、住居のあるそれぞれの地域であり、治療中も家族と同居していたり単身生活であったりと、さまざまな生活スタイルです。しかし、形としては“普通の生活”を送っていてもなかなか社会生活に溶け込めず、また何気ない周囲の人々からの叱咤激励などの刺激を受け、ストレスフルとなり、病状が悪化することも多いのが現状です。
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