連載 DNAは、いつ統合失調症の秘密を語るのか・1【新連載】
数を集めれば真実が見える?
糸川 昌成
1
1東京都医学総合研究所統合失調症・うつ病プロジェクト
pp.58-64
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101160
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いつの頃からだろうか。個別の症例へ向かう関心が、まるで渇望感のようにわいてくるようになったのは。
もちろん医療者であるから、症例に無関心であっては臨床が成り立つはずはない。しかし、臨床から距離をおいて研究室で試験管を振るようになってからのほうが、むしろ症例に対して憧憬にも似た情熱を感じるようになった気がする。
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