特集 主任はつらいよ、楽しいよ
―エピソード篇―今までの主任業務のつらさを振り返り加納流仕事術から学ぶ
臼田 成之
1
1医療法人春陽会慈恵中央病院
pp.35-37
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100820
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現役の主任さんに、主任さん向けの本を読んで思い出すつらいエピソードを語っていただきました。
グチは言うほうだった
2008年、突然総師長より呼び出され、病棟主任への昇格の話があり驚いたときのことは、今でも鮮明に記憶に残っている。辞令を受けたとき、私は主任として務まるのか不安でいっぱいだった。恥ずかしい話だが、私がスタッフだった頃は上司への不満が多く、師長らに攻撃的に意見を言ったり、他のスタッフや同僚たちと酒を飲みながらグチを言い合ったこともあった。これらは現場をよくしたい気持ちがあるがゆえの言動だったが、今振り返ると失礼なことだったと反省している。
しかし辞令交付により立場が逆転したのである。主任になってからというもの、私は一所懸命やってきたが、主任になって初めてわかる上司としてのつらさや難しさ、そして大変さが多くある。今回、加納佳代子著『加納流仕事術 主任看護師超入門』(日総研)を読むなかで、主任としての今までの仕事やつらさを振り返りたい。
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