寄稿 3回シリーズ 統合失調症の姉
第1回 姉と妹
高崎 麻菜
1
1東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム
pp.70-75
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100949
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私の姉は統合失調症です。精神科病棟に入院して約10年になります。姉は高校生のときにひきこもりになり、20歳で統合失調症を発病しました。
長年、家族の中でさまざまな葛藤や困難がありました。特に、姉が発病してからは、姉妹とは何か、家族とは何か、社会とは何か、などといろいろなことを考え続けて、「苦しい」と感じてきました。しかし時間の経過とともに、「苦しい」だけだったところから一歩踏み出して、少しだけ俯瞰的に、自分の将来のために、過去を振り返ることができるようになりました。
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