研究・調査・報告
看護師による暴露反応妨害法の実践
三上 勇気
1
1福井県立大学看護福祉学部精神看護学
pp.88-94
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100612
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査読者のコメント
「場面の描写もリアルで、わくわくしながら読めたいい論文でした」
看護師が行なった行動療法の事例を紹介した論文です。
行動療法というと心理士の領分とつい思ってしまいますが、しかし、こうした事例を読むと、看護が行なう行動療法にも意義があることが納得できます。
この論文では、看護師のみで実施しており、必ずしも心理士がかかわらなくとも看護の技法として活用できることもあるということを証明していると思いました。もちろんうまくいかなかった場合は、やはり経験豊かな心理士などからスーパーバイズしてもらうことも必要だったと思いますが(心理療法一般は、そうやって技法を洗練させていくのでしょうから……)。
強迫行為のケアは困難を極めます。それだけに、行動療法が有効な事例をこれだけ紹介されると、自分の病院でも試みてみようかと思う看護者も出てきてくれるのではないでしょうか。
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