連載 精神看護キーワード事典・29
査読をめぐるあれこれ
萱間 真美
1
1聖路加看護大学精神看護学
pp.37-40
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100590
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
年末のカウントダウンがはじまった街で、私のなかでは連載終了のカウントダウンが相変わらず続いている。最後の1回はいいとして、今回は何を書こうかと悩み、先日ある学会の理事会で2010年の学術集会長を引き受けることになってしまったことを思い出した。来年のことを言ったら鬼が嗤う。再来年のことを言ったら誰に嗤われるのか、怖いようでもある。
と思って以前の原稿を見てみたら、3年前にも学会に関することを書いていた。そのときは学会の編集委員長になったばかりのころで、これからはじまる仕事を思って、落ち込んでいた。あれから早くも3年が経った。編集委員会の任期も終わりに近づき、スタッフからは「今度引き受けたらこの職場を辞めますからね」と脅かされている。スタッフがそう言いたくなるほどに編集委員会をかかえるというのは大変な作業であった。
読者の皆様はきっと何らかの形での査読というのを受けたことがあると思う。受ける側の気持ちはご存じだと思うが、では査読をする側、それをアレンジする側というのはちょっと想像がつきにくいかもしれない。面白いかどうかわからないが、今回は査読をめぐるあれこれについてお話ししてみたいと思う。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.