読者からの手紙
保健婦の仕事あれこれ
栗田 サカエ
pp.11
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203996
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保健婦というもの
全く不思議な存在です。医者でもなければ,看護婦でもなし,といってチョッピリ医者の領分をおかすし看護婦さんの仕事もする。もちろん助産婦もOKです。よろず心配ごと相談にも応じます。それでいて国保からの補助があり保健所からの技術指導をうけます。病人が多く出ると保健婦活動不足といわれ,訪問活動ばかり多いと油を売っているとニラマれます。でも保健婦を頼って来る人達は深刻で切実です。ああして,こうしてと計画をたてていると予算がないといわれます。こんな中でよく20幾年も生きてきたものだとしみじみ考えます。でもこれが保健婦の仕事であり,現実の姿なのだとあきらめてはいるのですが,保健婦の仕事はサービス業に等しいものです。サービス5分,研修2,訪問2,記録1,私の理想からはよほど遠い感じがしますがそれだげに日本の衛生行政はおくれているのでしょうか。
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