FOCUS
煙よ、さようなら。
北村 庄子
pp.22-25
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100587
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禁煙を思いついたのは、ほんの些細なきっかけだった。
一昨年末まで、私は1日2箱タバコを吸っていた。しかしその日、携帯の占いサイトの健康運に、「今日からの禁煙は、成功しそう」と載っていたからだ。その占いを信じて、さっそく大阪府豊中市にある、さわ病院の禁煙外来の扉を叩いた。
禁煙外来の担当は、内科医の渋谷先生という、以前から知っている女の先生だ。「北村さん、去年4か月禁煙できてんから、やめれるよ」と、本当に暗示か催眠術でもかけるように、優しく言ってくれた。
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