特集1の2 指定通院医療機関になったらどういうことをするのか
民間の訪問看護ステーションでありながら私が医療観察法の訪問看護を引き受けた理由
長山 亜紀子
1
1訪問看護ステーションゆうあい
pp.55-59
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100504
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
精神科の訪問看護ステーションが増えないのは「時間と手間が非常にかかるから」です
全国の訪問看護ステーションのなかで、精神科訪問看護を名実ともに行なえているステーション(医療機関を含む)は非常に少なく、そして希少です。次ページのコラムに示したような問題以外に、精神科訪問看護ではそれ以外の訪問看護に比べて非常に多くの時間と手間がかかるからです。精神科の訪問看護の実態は末期癌ターミナル患者への訪問看護の仕事量に相当すると私は考えています。
例えば、本人へのケア以外にも、関係機関の調整、生活支援、家族支援・調整などへ費やすエネルギーが膨大にかかります。そしてその1つ1つを本人・家族に納得をしてもらってからすすめなければなりません。そのことがどれほどのエネルギーを要することかは、精神科に勤務したことがある人ならば誰もが納得していただけるでしょう。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.