連載 地を這うようなすごい実践
総合病院に精神科病棟を開棟!?―波乱万丈ドラマは続行中
赤沢 雪路
1
1横浜市立みなと赤十字病院精神科病棟
pp.47-51
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100456
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横浜市立みなと赤十字病院は、平成17年4月1日から運営をはじめたばかりの総合病院である。設立は横浜市だが、日本赤十字社が指定管理者として選定されている。開院するにあたって、スタッフの半数は根岸で80年余り医療を提供してきた横浜赤十字病院からの移行でまかなうことができたが、看護師全員を集めても一般科だけで584床という患者数に対応するには不十分であったため、倍の人数を急ぎ募集する必要があった。そのため開院当時は約半数が新入職者だったと聞いている。当時の苦労話は今でも人から人へと語り継がれており、その状況を聞くたびに「よくぞここまでやり遂げた」という賞賛の思いと、「うちの病棟は追いつけるのだろうか」という不安と焦りがごちゃまぜになった気持ちになる。
精神科病棟を開棟するのは開院から遅れること2年、平成19年からと予定されていた。
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