4人の女性の波乱の物語

この本で塩野七生の著書のとりこになる

　この本を手にしたのは十数年前，本書が出版されてからも十数年後ではなかったかと思う。著者の名前，ルネサンス，女たち，という文字に惹かれて読んだ本である。それ以来，塩野七生の著書のとりこになって今に至っている。

　本書の出版後に，著者は「私の対象としなければならない読者は，ルネサンスと聞いてミケランジェロやレオナルドしか頭に浮かんでこない，一般的教養の持ち主なのである」（サイレント・マイノリティ：偽物つくりの告白）と言っているが，私はそのものずばりの読者であった。