特集1 SST! 私たちの「悩み克服法」
看護職は集団精神療法が苦手?―計画通りに進まなくてあたりまえ。予想外の出来事こそが集団のよさ。/12年間悩み、模索し続けた「スタッフとの連携」―組織に位置づけられた多職種によるSSTが実現できるようになるまで/私の失敗談を披露しましょう
舳松 克代
1
,
河岸 光子
2
1東邦大学医学部
2吉祥寺病院
pp.14-20
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100354
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「集団精神療法が苦手」という看護の方々にしばしばお会いします。そんなとき、集団精神療法のなかで育ってきた私は、「なんで? こんなに面白いのに!」と思ってしまいます。
このコラムでは、どうしたら集団精神療法への苦手意識を払拭でき、面白く感じられるようになるかを考えてみたいと思います。
精神科看護に携わり、SSTにかかわりだしてから12年ほどが経ちました。この12年間は私にとって「スタッフとの連携」について考え、悩み、行動し、模索した12年でもあります。というのは私自身、連携をとるのを苦手としていたからです。むしろ下手で駄目だった経験談を紹介することになりそうです。
西欧のことわざにも「失敗は成功を教えてくれる」「人は失敗によって学ぶ」とありますが、私がSSTをはじめた頃は失敗続きで、ずいぶんメンバーに助けられ、育てられたものです。いや、今でも助けられ、育てられています。そんな私の数々の失敗談を披露しましょう。
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