Japanese
English
研究と報告
集団精神療法の経験
An Experience of Group therapy
青木 秀
1
Hiizu Aoki
1
1大阪市大神経科
1Dept. of Neuropsychiatry, Osaka City Univ., Medical School
pp.165-169
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200417
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Ⅰ.緒言
個人的精神療法のみを行なつていて,患者の数が多くなると,どの患者も公平に精神療法がうけられないという欠点があるので,多数の患者に同時に精神療法を行ないたいと思つて集団精神療法をこころみた。集団療法が行なわれるのは,このような目的からのみではなく,Slavson1)2)らは,「その成員の人格が根本的に変形されること」を目的としている。しかし私がおもな目的にしたのは一定のかぎられた時間内にできるだけ多くの患者に精神療法を行ないたいということであり,また集団精神療法は,テラピストにまかせるにしても,一応自ら行なつた経験をもつことは,集団療法を理解するうえに有意義と考えた。
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