情報アンテナ ぐるりんWATCHING
病院抜け出し凍死/精神医療の情報公開/「痴呆」の呼称見直し/ほか
為金 義博
1
1精神科看護管理研究会
pp.9-13
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100234
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病院から抜け出し患者凍死 病棟の鍵かけ忘れ
2004年1月15日の読売新聞によると,茨城県の県立病院で,統合失調症のため入院していた50歳代の男性患者が精神科の閉鎖病棟から抜け出し,1月14日午前,数キロ離れた畑で凍死しているのが発見された。検視の結果,死亡推定時刻は13日午後10時頃で発見された時は室内用の薄着のままで水にぬれていた,という。
病院によると,13日午後2時半ごろ,清掃に来た職員が病棟出入り口の鍵が開いているのに気づき,調べたところ,この男性患者がいなくなっていた。病棟では同日午後2時ごろ別の患者の私物搬入作業があり,この際に看護師が鍵をかけ忘れた可能性があるという。病院は職員が病棟出入り口の鍵をかけ忘れたのが原因とみて,患者の家族に謝罪した。病院は警察署に捜索願を出すとともに,心当たりの場所を探したが見つからなかったという。男性患者は幻覚や妄想などの症状があり昨年10月に入院したが,自宅に帰りたがっていたと説明している。
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