特集 壁のバカ
―特別対談―「人間の壁」しかない家族の時代に
浜田 寿美男
1
,
鷲田 清一
2
1奈良女子大学発達心理学
2大阪大学文学部臨床哲学
pp.32-36
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100217
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老い/家族/ケアという問題群は,置かれた場所によってさまざまな顔を見せる。社会のあり方を浮き彫りにする格好の素材として語ることもできるし,専門職としてその臨床的課題を論じることもできる。しかしいずれにせよ,部外者として語りあるいは聴くことができないところに,これらの問題群のおもしろさがある。
この対談は,京都市「長寿すこやかセンター」による痴呆ケア研究の一環として行なわれたものである。臨床の場から「学」を立ち上げようとする両氏が,当事者として,老い/家族/ケアをどのように語るのか――本誌では,その冒頭部分を一部抜粋してお伝えする。
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