特集 看護教育再考
[新春対談]個としての人間の自立
上田 薫
1
,
見藤 隆子
2
1前都留文科大学
2日本看護協会
pp.15-22
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900761
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人が育つ,育てられるとは?
上田 私は,もともと哲学をやっている人間なんですが,小学校や中学校の,現場の教育に密接な関係をもって,もう50年近くになりました.どういうふうに教師を育てるかということは,いわば,一番正面にあった課題の1つです.
ずっと大学の教師をしてきましたけれども,実際の子どもたちの教育に接した時間のほうが多いくらいで,主にそういうところで自分の研究をしてきました.それは単に,教え方とか教える内容の勉強だけではなくて,人間が育っていくとか,人間を育てるとかいうことはどうやって可能なのか,そこにはどういう問題があるかということを考えてきたわけですね.看護教育に携わる方々のお仕事と,ある意味では関わりが深い問題をもっていると思います.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.