特集1 一気に大量88人退院物語。
②―事務長は電卓たたいて考えた―病床を削減しても病院経営を成り立たせる方法
矢澤 昭彦
1
1飯田病院・事務局
pp.23-26
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100023
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浮かび上がってきた4つの課題
1995(平成7)年7月に「飯田病院建設プロジェクト」が誕生した。老朽化した病院を建て替え、診療内容の変化に対応し、療養環境に対する要望を取り入れ、新世紀にふさわしい設備と機能を備えた新病院を目指すためである。
長野県内で最も古い病院である当院は、それまでも二度建て替えを経験してきた。昭和40年代に木造病院から鉄筋コンクリート造の建物に順次建て替え、近代化を図った。さらに1984(昭和59)年に男女混合の開放2病棟を擁する東棟を完成させ、一般科病床212床、精神科病床328床、計540床をもつ地域の中核病院となっていた。
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