連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 多角経営
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.600-601
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902490
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介護保険制度が始まってからも経営がうまく立ち行くかどうか,訪問看護ステーションの管理者に話を聞くと必ず出てくる話題である.そして次には,訪問看護だけ行なっていてはステーションは厳しい,いろいろな事業を併設していかないと難しいだろう,という話になる.
すでに明らかになっている介護保険の居宅サービス事業者の指定基準をみると,事業所を併設することがまるで前提のようになっている.しかも事業所の管理者はそれらの管理者や従業員を兼務することさえできることになっている.例えば訪問看護ステーションの管理者の場合,併設する他の居宅サービスの管理者を自由に兼務することができる.介護保険制度開始後は1人の看護職の管理者が,訪問看護,訪問介護,ケアマネジメント,福祉用具貸与などのサービス全体を統括して管理している例が増えることであろう.
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