特集 介護保険で何がどう変わったか―現状の問題を見据える
特集3
現場レポート[3] 介護保険下での訪問看護ステーションの状況について
杉田 美佐子
1
1旭医療センター訪問看護ステーション
pp.713-716
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902400
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ケアプラン内での訪問回数,訪問時間の制限
医療保険下では,訪問回数については初回訪問で訪問看護婦が決めて訪問していましたが,介護保険下での訪問は,介護支援専門員のプランに縛られた訪問に変化しています.しかし,4月以前に考えていたよりも,当ステーションではスムーズに動いています.
というのは,ステーション利用者のプランの90%を当事業所で作成できたからだと考えます.つまり,利用者に必要な訪問の時間と訪問回数について,今までの信頼関係から合意が得られたと考えています.他の事業所に任せたケースは訪問時間が短くなり,何度も連絡を取り変更したり,利用者が訪問看護は今までどおりのサービスを希望しているのに,自分の事業所のサービスをまずプランに入れてしまい,そのため利用者の希望するサービスが入れられず,介護度の範囲を超えるからという理由で我慢を強いたりしたケースもありました.一部負担金があるので,利用者はしかたがないと諦めざるをえない状況でした.
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