特集 利用者が望むケアマネジメントとは
【鼎談】利用者が望むケアマネジメントとは
木村 栄
,
葭田 美知子
1
,
池田 昌弘
2
1上都賀総合病院看護部
2(社)東北福祉会地域福祉部
pp.321-333
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902230
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自分らしく老いたいというのはわがまま!?
本誌 木村さんは今年の3月に講談社現代新書で『どこでどう老いるか―医療と介護の現場から』という本を出されました.この本を書かれる数年前からルポライターの向井承子さんらと一緒に自主的な研究会「老いと病を考える会」を続けてこられた.この会には私自身も参加させていただいたことがあります.そう遠くない将来に自分たちが当事者となる老後の問題を市民レベルで考えようということから始まった会で,中心メンバーは40~50歳台の女性ですが,実際に親をかかえて“老人問題”を体験中の方々,医師や訪問看護婦,ヘルパーの方なども加わって,小規模ながらユニークな会だという印象をもちました.3月26日には東京で公的介護保険を考えるシンポジウムを主催されたりもしております.
市民運動や生協活動などで老人問題を中心に,医療・福祉の問題に取り組み始めたところが出てきましたが,木村さんたちの活動もその1つとみることができるように思います.
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