訪問看護ステーション管理月誌・2
アメリカのロングタームケアをかいま見て
清崎 由美子
1
1医療法人財団石心会訪問看護ステーション
pp.134-135
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901939
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アメリカ在住中,アメリカの在宅ケアを見学する機会がありました.ニューヨーク州ロチェスター市に一週間滞在し,老人病院や訪問看護センター,デイケア,グループホーム,ナーシングホームなどを見て回りました.アメリカという広大な土地と自然の中にゆったりとそびえる建物に圧倒され,施設内の広々とした空間をうらやましく思い,はたまた,トムクルーズによく似た若い管理者にポーッとなりながら,結構ハードなスケジュールをこなしました.
その中で,訪問看護婦である私が心待ちにしていたのは,Visiting Nurse Service Centerの見学でした.このセンターのエリアであるモンローカウンティーは人口約100万人,高齢化率15%で,ホームケアを受けているのは,2万5千人.そのうちの1万人が,このセンターのサービスを受けているそうです.ここでは,ナースだけでなく,理学療法士,作業療法士,言語療法士,ソーシャルワーカー,アシスタント(日本でいうホームヘルパー),ボランティアという職種が働いています.これらのスタッフが提供する訪問サービスは年間150万件,そのうち訪問看護サービスは年間7万件ということでした(ナースは総勢185名).
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