特別記事
介護サービスの質の評価―MDS方式のQI(Quality Indicator)
池上 直己
1,2
,
山田 ゆかり
1,2
1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
2インターライ日本委員会
pp.798-803
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902075
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介護サービスの量がひととおり確保されれば,次に質が問われることになる.ただ,「質」の解釈は立場により異なり,利用者にとっては親切な対応や快適な施設環境,行政にとっては法令の順守や苦情のないことがその基準となろう.これらはいずれも大事な側面であるが,介護サービスのプロとしては,客観的に評価したケアの適切性に焦点を置くべきである.こうした視点に立って,interRAI*1はMDSのアセスメントデータに基づいて質を評価するQI(Quality Indicator:質の指標)を確立し,現在,施設で蓄積されたノウハウをベースに在宅版のQIの開発に取り組んでいる.本稿では,QIの意義と今後の課題について述べる.
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