特集 これからの在宅介護支援センター―介護保険の導入を視野に入れて
現場からの報告
40年の歴史をもつ社会福祉法人の特養併設型支援センターとして
近藤 廣子
1
1在宅介護支援センター青松園
pp.23-29
発行日 1998年1月15日
Published Date 1998/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901718
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公的介護保険は家族を介護から解き放し,社会で支えていこうとする理念をもっており,そのこと自体は素晴らしいことだと思う.しかし,私たち現場の職員からみると不安な部分が多い.
社会福祉法人が運営主体である老人ホームや在宅介護支援センターは,これまで措置費と補助金で温かく守られていた.介護保険は一挙にそのシステムの変更を迫ろうとする“黒船”にほかならないのである.導入までわずか2年余りの期間で果たしてどこまで準備できるのか.早めに準備ができた施設ほど介護保険制度の波にスムーズに乗れるのか?それとも逆にいま,現場を不安と混乱に陥れるよりも,導入時になって考えたほうが得策なのか?
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