特別記事
【インタビュー】訪問看護ステーションにおける情報化戦略の新しい波―東芝・近藤正史氏と川越博美さんに聞く
近藤 正史
1
,
川越 博美
2,3
1㈱東芝官公システム事業部
2白十字訪問看護ステーション
3聖路加看護大学
pp.379-393
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901667
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本年3月28日の『神奈川新聞』朝刊にデーンと東芝の2ページ見開き広告が載った(写真1).左ページの下段に1,200字程度の広告文が添えられているが,商品を販売に結びつけようとするような“宣伝文句”は一切ない.もっとも,商品はまだ開発中で,この広告は予告を兼ねたイメージ広告,つまり,広告の受け手に東芝という企業のイメージアップを図ることを目的にした広告であることを考えると,そのことにも納得がいく.
それにしても地方紙とはいえ,2ページの全面広告というのは破格の扱いに違いない.実は「在宅ケア支援システム」については以前から取材を進めており,広告が出された時点では,本欄のインタビューの内容はすでに収録ずみだった.とくに川越さんとお二人でのインタビューのほかにも追加のインタビューに応じてくれた近藤氏の話しぶりから,このプロジェクトに賭ける情熱がただものでないことは伝わってはきたものの,所詮は訪問看護ステーションという限定されたマーケットを相手にした仕事.東芝という大企業がどれだけ本腰を入れて取り組んでいるのかといった疑いがなかったと言えば嘘になる.そこに突如この広告が現れたのだから驚きは大きかった.
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