研究・報告
高度医療機器が必要である患者の在宅療養の試み
吉見 美保
1
,
行正 教子
1
,
村田 知子
1
1心臓病センター榊原病院訪問看護部
pp.336-342
発行日 1997年5月15日
Published Date 1997/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901657
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はじめに
高齢化社会の進展により,成人病とよばれる慢性疾患の罹患率が増加しており,今後は,病気とうまくつきあいながら生活をしていくことが,必要になってくると考えられる.国の動きとしても,特に慢性疾患においては,病院(施設)ケアから地域(在宅)ケアに移行させようとする試みが次々になされてきている.QOLを高めるという意味でも,今後在宅ケアを進めていくことは意義あることであると思われる.
このような背景のもとに,今回,気管切開を施行し呼吸の管理が必要であり,長期入院を要した患者が一時退院を強く希望された.その患者の一時退院の支援を試みたので,心臓病センター榊原病院(以下当院)の概要とともに,ここに報告する.
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