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特集 Pros & Cons 糖尿病腎症と慢性腎臓病(CKD)
腎性貧血のエリスロポエチン治療ではHb10g/dL以上を維持すべきである
Cons 動脈硬化症が高度な患者では注意が必要
Caution should be exercised in patients with severe arteriosclerosis
四枝 英樹
1
,
平方 秀樹
1
1福岡赤十字病院腎臓内科
キーワード:
①腎性貧血
,
②エリスロポエチン
,
③動脈硬化
Keyword:
①腎性貧血
,
②エリスロポエチン
,
③動脈硬化
pp.432-437
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100846
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●エリスロポエチン製剤による腎性貧血の是正が可能となったが,目標とすべきヘモグロビン(Hb)値はいまだ明らかでない.
●全身性に動脈硬化症が高度な例ではヘモグロビン10g/dL以上の貧血是正が危険な場合がある.このことは糖尿病患者には限らないが,その可能性はより高い.
●重要臓器の血管系に狭窄ないしは閉塞病変が強く予想される例では,灌流障害を惹起して危険な合併症の原因となる可能性があることに十分に留意すべきである.
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