特集 在宅看護論臨地実習にどう対応するか
【座談会】在宅看護論臨地実習の問題点を探る
柴田 則子
1
,
乙坂 佳代
2
,
正木 礼子
3
,
早川 みつほ
4
1神奈川県福祉部高齢者保健福祉課
2港北医療センター訪問看護ステーション
3南大和訪問看護ステーション
4神奈川県立看護専門学校
pp.159-169
発行日 1997年3月15日
Published Date 1997/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901624
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本誌 看護教育のなかに専門科目として在宅看護論が位置づけられました.これは,1992年の医療法改正で医療を提供する場に,従来の病院・診療所に加えて「居宅」が明記されたこと,そして実際にも在宅への流れがかなりの勢いで進んでいることを受けてのカリキュラムの改正だと考えられます.このこと自体は歓迎すべきなのでしょうが,臨地実習といわれる地域での実習を3年次,つまり1999年から始める必要があるということで,実習場確保の動きが広がっているようです.訪問看護ステーションの奪い合いのような状況が起きているところがあるとも聞いています.
いずれにしても,受け入れ側としても早いうちに準備する必要があると思われますので,とくに受け入れ側の問題点をできるだけ明らかにしておきたいと考え,この座談会を設定させていただきました.ちょうど神奈川県で,いま私が申し上げたのと同じような趣旨で実態調査をされました.それにかかわられた柴田さんに,どうしてこのような調査をされたのかを,まずお尋ねします.
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