ホームヘルプの現場から
ひと言でいえないヘルパーの仕事
矢野 恭子
1
1世田谷福祉事務所在宅福祉係
pp.146-149
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901616
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◎あれっと気づくとヘルパーしかいない
ホームヘルパーに転職した当初,私が一番に驚いたのはヘルパーが気に掛け,配慮すべき範囲がものすごく広いことでした.施設は多職種ネットワークの塊で,その中でも介護職員の仕事は他の職種がしないこと全部といった感がありましたが,ヘルパーの仕事はその比ではありません.
施設では室温・湯温の確保の基本はボイラー職の仕事でした.普通の食事はもちろんのこと,軟菜・刻み・ミキサーなどを含め調理や献立は調理師と栄養士の仕事,利用者の心身の状態の情報を集めて受診につなげたり,お風呂に入るか,お粥にするかの判断や,傷の手当て等は看護職の仕事,という役割分担がありました.
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