特集 訪問看護師の住環境整備支援
介護保険制度下の住宅改善の実際と課題
恒吉 よし子
1
1NPO法人「楽居の会」
pp.542-545
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901516
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介護保険施行前の住宅改善の取り組み
2000年4月から始まった介護保険の中に,全国一律に公的制度として住宅改修が組み込まれたことは画期的なことである。これまでも住宅改善が在宅介護にとって重要であると言われながら,「個人資産の形成に寄与することに,公的資金を投入することは国民の合意が得られていない」とされ,ここに至るまでにずいぶん紆余曲折があった。
しかしこれまでにも先進的な取り組みをしてきた自治体では,住宅改造相談事業や住宅改造費助成事業を単独で行なってきており,かなりの成果を上げていた。私が関わってきた鎌ヶ谷市においても,平成6年4月から施行された老人保健福祉計画の中に組み込まれていた。
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