特集 在宅ケアにおける医療廃棄物問題
在宅医療廃棄物処理に果たす訪問看護婦・士の役割―感染予防の観点から
矢野 久子
1
,
白井 みどり
1
,
松島 肇
2
1名古屋市立大学看護学部
2浜松医科大学医学部環境科学研究室
pp.186-191
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901456
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はじめに
住み慣れた地域で家族その他親しい人々とともに暮らし続けることができる在宅医療を選択する患者が増加している。これは,訪問看護ステーションの事業所数および利用者延べ数,日帰り介護などのサービス利用状況1)や在宅医療関連の診療行為別実施数2)の推移からも明らかである。
在宅医療を選択する患者の増加に伴って,在宅医療廃棄物の適正処理が問題視されるようになってきた2,3~5)。在宅医療に携わる職種には医師はもちろんのこと,日常的に訪問を行なう訪問看護ステーションの訪問看護婦・士などがいる。本稿では,在宅医療廃棄物の適正な処理のために,在宅医療の要である訪問看護ステーションの訪問看護婦・士が果たす役割について,主に感染予防の観点から述べる。
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