連載 見直そう 利用者中心のケアマネジメント・13
【事例編9】在宅療養を希望するがんターミナル期の事例
岩佐 美抄
1
,
岸 典子
2
,
中山 貴美子
3
,
岡本 玲子
3
1神戸大学医学部保健学科修士課程
2兵庫県立リハビリテーション中央病院総合相談室
3神戸大学医学部保健学科
pp.55-61
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901388
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事例編9回目の今回は,ターミナル期にある事例の在宅療養・在宅死に向けたケアマネジメントについて考えたい。高齢者の平均寿命が伸びた一方で,多くの人が現代医療では治癒が不可能な疾患を抱えている現状にある。介護保険制度が導入され,一般病院での長期入院が難しくなっている今日,がん患者においてもそのターミナル期を在宅で過ごす場合が増えつつあるといえる。
ターミナル期のケースが在宅での生活を希望された場合,医療はもとよりさまざまなサービスを必要とする。このようなケースが安全かつ安心してQOLの高い在宅生活を実現するためのケア体制の整備は今日の在宅ケアの大きな課題である。今回はこのテーマについてともに検討してみたい。
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