連載 見直そう 利用者中心のケアマネジメント・9
【事例編5】介護者からの虐待が疑われる事例
岩佐 美抄
1
,
福田 治美
2,3
,
田先 雅代
2,3
,
中山 貴美子
4
,
岡本 玲子
4
1神戸大学医学部保健学科修士課程
2宝塚市保健福祉サービス公社
3ステップハウス訪問看護ステーシヨン
4神戸大学医学部保健学科
pp.763-769
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901374
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事例編5回目の今回は,高齢者虐待について考えたい。虐待は通常,強者から弱者へと行なわれ,その内容は身体的なものから心理的,性的なものまで幅広い。高齢者虐待は家庭内の主介護者が虐待者となる場合が多く,その背景は複雑で,他者の目にはなかなか触れにくい。密室化しやすい高齢者虐待を早期に発見し対処するために,対象者の家庭を直接訪問する私たちに課せられた役割は大きいと言える。
今回は,主介護者である夫から妻への虐待が疑われる事例について,ケース発見後いかにマネジメントしていくかを,ともに検討してみたい。
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