連載 見直そう 利用者中心のケアマネジメント・8
【事例編4】ニーズの表出が困難な精神分裂病者の事例
田口 敦子
1
,
溝口 由加子
2
,
中山 貴美子
3
,
岡本 玲子
3
1神戸大学医学系研究科修士課程
2宝塚市社会福祉協議会・光明訪問看護ステーション
3神戸大学医学部保健学科
pp.672-678
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901358
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事例編4例目の今回は,精神分裂病事例のケアマネジメントについて考えたい。精神保健法の改正,障害者基本法への参加,ノーマライゼーションの提唱などにより,「精神疾患を持つ患者の生活場所は地域にある」という考え方が定着しつつあり,入院の短期化が進んでいる。精神障害者も高齢化を迎えているわけであるから,今後は,ケアマネジャーが関わる機会が増えるであろう。しかし,精神障害者に接触した経験が少ないケアマネジャーや支援者は,疾病の知識不足や対応が分からないなどの不安を抱え,受け入れが難しいと考えている。
そこで,今回はニーズの表出が困難な精神分裂病事例のケアマネジメントについて検討する(自己学習や研修への活用方法の詳細は第6巻5号を参照のこと)。
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