連載 実践現場の介護支援専門員考・9
今,介護支援専門員に求められることは何か(その1)―アセスメントを考える
高野 龍昭
1
1益田市立在宅介護支援センターくにさき苑
pp.753-757
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901372
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社会的認知が得られる実践を
前号まで3回にわたり,居宅介護支援費と現場実践との関係の矛盾について触れた。
具体的には,①現行の居宅介護支援費は安価な設定であり介護支援専門員を「職業」として成り立たせるには程遠いものであること,一方,②実際の介護支援専門員の姿勢やスキルを俯瞰すれば「玉石混淆」といった現状にあること,したがって,③安易にすべての介護支援専門員の評価を向上させるような居宅介護支援費の引き上げを行なうことでは質は向上せず,そのため新たな居宅介護支援費の設定に際しては「玉」の介護支援専門員を経済的に高く評価するようなインセンティブが必要であること,同時に,④介護支援専門員自身も自らが社会的な認知を得られるような実践の積み重ねをしていかなければ,居宅介護支援費の引き上げについてのコンセンサスは得られないことの4点を中心に述べてきた。
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