連載 実践現場の介護支援専門員考・8
居宅介護支援費を考える(その3)―介護支援専門員の専門性・独立性・公益性を育むために
高野 龍昭
1,2
1益田市立在宅介護支援センターくにさき苑
2益美医師会居宅介護支援事業所
pp.667-671
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901357
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報酬が上がれば質も向上するのか
■報酬を引き上げる必要性はあるものの…
現行の居宅介護支援費では,居宅介護支援事業者の採算はとれない。採算がとれないから,安い人件費で介護支援専門員を雇用する。安い人件費でしか人材を集められないから,優れた人材は来ない。よって,このままでは介護支援専門員の資質は向上しない。そこで居宅介護支援費を上げることが必要である…。
こんな論理で居宅介護支援費の報酬引き上げの必要性が語られている。今や,居宅サービスの現場から発せられている一番大きな声となっている。だが,果たしてこの論理は正しいのだろうか。
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