連載 “生きる”って?―こころに残る諸体験をひもときながら・7
おやじの在宅生活を考える
山本 勝美
1
1青葉学園短期大学
pp.588-593
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901347
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施設生活をめぐって
おやじが施設に入ってから早半年が過ぎました。その間にぼくは月1,2回ぐらいのペースでおやじを訪ねてきました。ぼくの自宅からこの施設まではおよそ2時間ほどかかるので,いまひとつ思うように通えません。
おやじはかなりぼけてきてはいますが,息子のぼくが1か月ぐらい空けてから会いに行っても,ぼくの顔を見るなり一瞬のうちに思い出し,「いよーっ」と懐かしそうに声をかけてくれます。このときの反応には,やはりぼくも気をよくします。
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