連載 見直そう 利用者中心のケアマネジメント・1【新連載】
ケアマネジメントの質点検(1)―21世紀の幕開けを機に
岡本 玲子
1
1神戸大学医学部保健学科
pp.66-71
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901219
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◆どんな「ケアマネジメント」してますか?
介護保険制度の導入に伴い,多くの介護支援専門員(ケアマネジャー)が産声をあげ,日本の其処此処でケアマネジメントが展開されている。しかし,ケアマネジメントすなわち居宅介護支援サービスを展開する制度的基盤は整ったものの,利用者にとってそれが効果的に展開されているかどうかについては,まだまだ疑問の残るところが多いのが現状ではないだろうか。
本連載の主旨は,介護保険制度が始まってもうすぐ1年,そして時代は21世紀に突入というこのときを機に,いまいちど本来のケアマネジメントを見直そう!というものである。読者のみなさんは,介護支援専門員(ケアマネジャー)として,またケアチームの一員として日々ケアマネジメントに参画しておられることだろう。そのなかで,どんな役割を担って,どんな動きをしておられるのだろうか。月末から10日にかけて給付管理業務に追われて,本来の業務が手に着かず,甚だ落ち着かない状態になっておられる方も多いのではないだろうか。
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