連載 訪問看護に必要な知識とスキル―基礎編・4
褥瘡ケアを整理する―訪問看護婦が遭遇しがちなジレンマへの対応を中心に
長谷川 美津子
1
1セコム㈱在宅医療事業部
pp.285-290
発行日 1996年7月15日
Published Date 1996/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901173
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はじめに
褥瘡の創傷手当は近年「マッサージと乾燥法」から「湿潤・閉鎖性ドレッシング法」へ変わってきています.
米国ではリスクマネジメントの一環として,Agency for Health Care Policy and Research(AHCPR:医療政策研究所)で「診療ガイドライン」を作成し,臨床現場や患者(医療サービス利用者)が有効な診療,予防方法を知ることによる安全性のチェック機能が働くように活動を始めています.現在17項目についてのガイドラインが発行されており,その中の1つとして褥瘡(Clinical Practice Guideline on Pressure Ulcers in Adults:Prediction and Prevention,成人にみられる褥瘡についての臨床ガイドライン―その予測と予防)があります.今後,日本でもリスクマネジメントとして褥瘡の潜在的看護課題の視点は強化されるとおもわれます.
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