海外事情見て歩き・2
米国ワシントン州シアトルの地域看護にふれて(前篇)
鳥居 英子
1
1聖路加看護大学大学院修士課程
pp.275-279
発行日 1996年7月15日
Published Date 1996/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901171
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本号と次号の2回にわたり,シアトルでの見聞を報告させていただきます.レポーターは今回は鳥居英子,次回は新谷優子が務めます.私たちはともに聖路加看護大学大学院修士課程(地域看護学専攻)に学ぶ学生です.報告させていただく内容についてですが,今回,次回ともベテランズホスピタル訪問看護部およびホスピスオブシアトルでの同行訪問を中心に取り上げることになります.ただし,同行させていただいた訪問看護婦,訪問先がそれぞれ異なりますので,内容が重複することはありません.むしろ,2人が見たそれぞれの側面をつなぎ合わせていただくと,わが国の在宅ケアの状況と比べるといくつかの共通点はあるものの,米国の訪問看護婦たちがかなり多様な疾患や背景をもつ患者を対象にしていること,さらに,彼らを支えるシステム(とくに専門多職種間の連携,非専門職の参加等)が日本とずいぶん異なっていることを,理解していただけるのではないかと思います.
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