研修の余暇を楽しんで
シアトル
星野 直子
1
1東京逓信病院
pp.103-104
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913380
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ボーイング社とともに発展する北国の街
目眩めくようなハワイに別れを告げ,パンアメリカン航空でシアトルへ。金髪の小柄なスチュワーデスはいっぱいのそばかすをこぼさんばかりに笑みをたたえ,クルクル働く。これ以上のサービスはない。同乗したハワイのプロ野球チーム「ハワイアン・アイランダース」の大男たちはすぐ酒をのみ始め,あっちに行ったりこっちに来たり,ときどき金髪さんをからかって楽しんでいる。
夕もやのタコマ空港へ到着。バスでルーズベルトホテルへ。夜の10時というのになんとなく明るく,夕方のような錯覚を起こす。途中ドライブイン・シアターが日本の映画を上映していた。道路の両側には北国の樹林帯が続き(緯度からみると樺太のまんなか),寒々とした景色がみられる。高速道路はすべて6車線,自由に組みこまれ,すばらしさを目のあたりに見ることができた。ホテルの自室から見る街はたくさんの灯がキラキラと輝き,アメリカ本土に来たんだなあとあらためて感激する。ホテルのラウンジでは若いカップルがダンスを楽しんでいる。
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